みなさんは、鵞足炎というケガを聞いたことはありますか?
ここ数年、日本ではランニングブームが起きています。
地元の特産品を食べながら走れるマラソン大会や、コスプレをして参加するマラソン大会など、エンタメ要素を取り入れ、多くの方がランニングを新たな趣味としています。
ランニングには、健康面でも精神面でも多くのメリットがありますが、しっかりと準備をして望まなければケガをしてしまいます。
当院にも、ランニングが原因で膝や足首などを痛めて来院される方が多数いらっしゃいます。
その中でも特に多いのがこの鵞足炎なのです。
そこで今回は、ランニングに多い鵞足炎について、詳しく買いつしていきたいと思います。
最近ランニングを始めた方や、今現在膝に痛みを抱えているという方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも鵞足炎とは?
はじめに、そもそも鵞足炎とは一体なんなのかについて詳しく解説します。
鵞足炎とは
鵞足炎とは、膝の内側に痛みが発生するケガのひとつです。
膝の内側には、靭帯や半月板のほかに、大きな3つの筋肉が付着しています。
縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋肉は、股関節から始まり膝に付着しているため、主に膝関節を動かす際に伸び縮みします。
この筋肉が付着している膝の内側が、ガチョウの足の水かきのように見えることから鵞足と名付けられているのですが、そこに炎症が起きている状態のことを鵞足炎と呼びます。
鵞足炎の症状
鵞足炎の主な症状は膝の内側の痛みです。
安静時には痛みはありませんが、膝の曲げ伸ばしをした時や、階段を上り下りした時など、膝関節に負担がかかる動作をした時に痛みを発生させます。
鵞足炎の原因
- 過度なランニング、ジャンプ
- 扁平足
- O脚
- 柔軟性の低下
鵞足炎の原因にはいくつか考えられるものがありますが、主な原因は上記の4つです。
まず、くり返し負担のかかるランニングやジャンプを過度に行ってしまうと、当然膝への負担が大きくなってしまいます。
また、扁平足やO脚などでは、歩いている時に膝の内側へかかる負担が大きくなってしまい、日常生活を送っているだけでも鵞足炎を発症する可能性があります。
お尻や太ももの筋肉の柔軟性の低下も、鵞足炎の原因となる場合があります。
鵞足炎の治し方
次に、鵞足炎の治し方について簡単に解説します。
今回は、誰にでもわかりやすいように3つのステップに分けて説明します。
【ステップ1:炎症に対する治療】
上記で解説してわかるように、鵞足炎の原因は膝ではないことがほとんどです。
しかし、痛み自体は膝の内側に出ており、まずはその痛み、炎症を落ち着かせなくてはなりません。
鵞足炎の炎症症状は、マッサージやストレッチで落ち着くものではありませんので、アイシング、超音波治療、電気治療などを用いて治療を行います。
【ステップ2:鵞足筋のケア】
患部の炎症に対する治療を数日行えば、徐々に痛みは落ち着きます。
その頃から始めたいのが、鵞足筋に対するアプローチです。
縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉が硬くなることで痛みを発生させているため、それらの筋肉を緩める目的でマッサージ、ストレッチを行います。
鵞足筋の筋緊張が取れてくるにつれ、患部の痛みも限りなく0に近づいてきます。
【ステップ3:リハビリ期】
鵞足筋に対するケアをしながら、徐々にリハビリを始めていく必要があります。
ウォーキング→軽いジョギング(短時間)→軽いジョギング(長時間)→普通のランニング→ダッシュ等、など、徐々に負荷を大きくしながら慣れさせていきます。
この際、どこかで痛みが発生すればリハビリを中止したり、負荷をさらに減らしたりして調整します。
また、同時に再発防止のためのケアも行わなくてはなりません。
柔軟性を上げるためのストレッチを習慣化することが最も簡単な方法ですが、根本的に治していきたいのであれば、O脚や扁平足などを治していく必要があるでしょう。
まとめ
今回は、鵞足炎の症状や原因、治し方について詳しく解説しましたが、参考になりましたか?
ランニングと鵞足炎は、切っても切り離せない関係です。
ただし、正しいフォームで走る、毎日適切なケアを行う、身の丈に合った練習量にするなど、事前の準備とアフターケア次第で未然に防ぐことも可能です。
練馬区の平和台スポーツ接骨院では、鵞足炎の治療はもちろん、根本改善のための施術、予防のためのメンテナンスも行っております。
現在も多数のランナーの方に来院していただいておりますので、最近ランニングを始めたという方や、膝に痛みがあるという方は、ぜひ一度当院へ足を運んでみてくださいね。
※練馬区・板橋区・氷川台・平和台・錦・早宮・田柄の周辺で交通事故に遭われたり、むち打ちによる首の痛みや腰の痛みでお困りの方⇒練馬区の平和台スポーツ接骨院の交通事故治療