寝違えとは
寝違えとは、眠っていて目が覚めた時に、首の後ろや首から肩にかけて痛みがある症状のことを言います。長時間の睡眠をしていると、寝返りで首がおかしな方向に曲がることがあります。その状態が続いて筋肉が固まってしまうと、起床時に、急に首・肩を動かすと、寝違えを発生します。
軽症では、首を動かせることもありますが、重症だと痛くて首が動かせない場合があります。
原因
睡眠中、寝返りなどで首がおかしな方向に曲がってしまうなど、不自然な体勢が続いてしまい一部の筋肉が、阻血(血液の供給が不足)することで、筋肉が凝り固まりやすくなります。
そのような状態で、起床時に急に首・肩を動かすと、寝違えが発生します。
また、前日にいつもはしないスポーツや労働をして、一部の筋肉が痙攣している。頸椎の後ろの椎間関節に炎症が起こるなどの原因が考えられます。
日常生活や仕事で、パソコン作業や事務作業を長時間行っている・上肢(手で重たい物を持つなど)の使いすぎ・姿勢の悪い状態で長時間動かないことが多い人などが、寝違えになりやすいと言われています。

寝違えの症状
起床時に首を動かすと、首から肩・背中にかけての動作時痛があります。
決まった動きをすると痛みが出ることが多いのが特徴です。
重症の場合は首の可動域制限や安静にしていても痛みがあります。
頭痛や腕にだるさ、首から腕にかけての痺れが出ることもあります。
通常、寝違えは1~2週間で治ると言われていますが、痛みが長期間続く場合は、頸椎椎間板ヘルニアなどの病気も考えられますので注意が必要です。

寝違えの当院のアプローチ
寝違えを起こしてしまった当日や炎症が起きている場合は、マッサージなど手技で筋肉の刺激は行わずに、患部に電気などをして損傷している組織の早期回復を図ります。
炎症が収まってきたら、手技などもいれて完治を目指します。
また、通常の筋肉であれば、柔軟性があるため就寝中に筋肉を傷めて寝違えを起こすことは考えにくいです。
筋肉の柔軟性や姿勢などをみて、どうして寝違えを起こしていしまったのか。原因を探して再発予防をします。