猫背の原因
猫背になってしまう原因にはいくつか考えられますが、特に多い原因として考えられているのが筋肉の硬さと筋力不足です。
そもそも猫背とは、生理的な背骨のカーブが消失し、亀の甲羅のような後弯した背骨になってしまうような姿勢のことを指します。
偏った筋肉の使いすぎや長時間の同一姿勢などで筋肉は凝り固まってしまいます。
また、いくらマッサージや矯正の治療を受けたからといって簡単に猫背が改善するわけではありません。良い姿勢を維持するには、それ相応の筋力が必要なのです。
筋肉が凝り固まり、また姿勢を維持するための筋力が不足しているような方は、猫背になりやすいと言えるでしょう。
猫背になりやすい人の特徴
猫背になりやすい人には、以下のような特徴があります。
・デスクワーク中心の仕事をしている ・スマホを触る時間が長い
・日頃から腰や肩が張っている自覚がある
・定期的な運動習慣がない
・整体などで定期的なメンテナンスができていない
猫背による身体への影響
猫背になることによって、身体にはさまざまな影響が出ます。
まずイメージしやすいのが、見た目の印象が悪くなってしまうという点です。猫背になってしまった方の悩みとして1番多いのも、この見た目の変化なのではないでしょうか。
身長が低く見える、やる気がなさそうに見える、貧弱そうに見えるなど、猫背の方の見た目にはあまり良いイメージがありません。
また、身体の内部にも良くない影響が出ます。
腰や肩、首の筋肉への負担が大きくなるため、通常よりも凝りやすく、疲れやすい身体になってしまうでしょう。
また、猫背になることで心臓や肺などの臓器を保護している胸郭という空間が圧迫されるため、呼吸が浅くなり、息苦しいといった感覚がでるケースもあるでしょう。
対策と改善方法
猫背の対策として1番重要な点は、日頃から姿勢を意識して行動するという点です。
もちろん、整体院や接骨院にてマッサージや矯正などの施術を受けたり、筋トレをしてインナーマッスルを鍛えたりすることは大変効果的です。
しかし、日頃の悪い癖や不良姿勢を変えようという意識がなければ、猫背の姿勢は一向に良くならないでしょう。
ストレッチやエクササイズなどのセルフケアも、1度やれば良いというものではなく、毎日継続することで少しずつ効果が得られるものなので、日頃のケアと意識が重要だと言えます。
当院での猫背矯正・姿勢矯正
当院での猫背矯正は、問診や検査、計画の説明など施術以外の部分が重要だと考えています。
現在の悩み、症状はもちろんのこと、なぜこのような状態になってしまったのか、どうしたら良くなるのか、どのような施術がどのくらいの期間必要なのかなど、施術がはじまる前に詳しく説明することにより、患者様が不安なく猫背矯正を受けていただけると考えています。
自分でできる猫背のセルフケア方法
ここからは、自宅で自分でできる、猫背対策・予防におすすめのストレッチ・体操を3種類ご紹介します。
僧帽筋のストレッチ
①イスに座った状態で、背筋を伸ばします。
②伸ばしたい方の手を背中に回し、反対側の手で伸ばしたい方の耳を押さえます。
※この時、反対側の手は頭の上を通るイメージで、上から回しましょう。
③②で押さえた耳をそのまま把持し、反対側へ首を倒すイメージでゆっくり力を入れていきます。
◆呼吸・頻度:息を吐きながら、ゆっくりと首を倒します。15〜20秒を目安に、1回2セット程度がおすすめです。
肩甲骨回し
①左右の手でそれぞれ同じ側の肩の先を押さえます。
②肘の頭で円を描くように、肩を回しましょう。
③内回し10回、外回し10回程度を1セットと考えていただき、1日に数セット行うと良いでしょう。
またこの時、肩甲骨を動かすようにダイナミックに回すとより良い効果が得られます。
大胸筋のストレッチ
①壁の正面に立ち、伸ばしたい方の手から肘を壁にくっつけます。
②壁につけた手から肘が壁から離れないように意識し、そのまま体を反対側へ捻ります。
③すると、肩関節の前面から胸にかけて位置している大胸筋がストレッチされます
◆呼吸・頻度:息を吐きながら、ゆっくり胸を伸ばしましょう。15〜20秒程度を目安に、1回2〜3セットがおすすめです。