肉離れとは?ふくらはぎ 太もも裏に好発
みなさんは『肉離れ』というケガを聞いたことがあるでしょうか?
太もも裏やふくらはぎに起こりやすい肉離れは、スポーツ現場ではよく聞く症状です。
準備運動が疎かになってしまう方やスポーツに慣れていない方、ジャンプやターンなど激しい運動をする方は肉離れに常に注意しなければなりません。
そこで今回は、肉離れとは何かについてや、詳しい症状、期間、対策や再発防止法について詳しく解説します。
最近運動を始めたという方や、日常的にスポーツをしているという方は、ぜひ最後までご覧ください。
肉離れとは?詳しく解説
はじめに、肉離れとはなにかについて詳しく解説します。
肉離れとは、筋肉が損傷・断裂してしまうケガのことをいい、正式には『筋挫傷』といわれています。
肉離れは、太もも裏やふくらはぎなどの比較的大きな筋肉に起こりやすく、ダッシュやターン、ジャンプなどの瞬発的な動作を伴うスポーツで起こります。
肉離れを起こした瞬間に時折『プチッ』というような音をたて、最悪のケースでは筋繊維が完全に断裂してしまいます。
筋繊維の損傷・断裂とともに強い痛みを発症し、患部には見た目も腫れたり、内出血といった炎症症状が起こります。
肉離れの症状
次に、肉離れの症状について詳しく解説します。
肉離れは損傷の程度によって症状が異なりますので、それぞれの症状を個別に解説します。
①軽度の肉離れ(筋線維の微小な損傷)
・歩行時の軽い痛み
・押して痛い
・膝を曲げ伸ばしでの痛み
軽度の肉離れでは、そこまで強い痛みは出ないでしょう。
歩いている時に痛みを感じるものの、歩行不能というわけではなく、我慢をすれば走ることも可能な方もいます。
しかし、軽度であったとしても肉離れには変わりありませんので、安静と適切な治療が必要となります。
②中等度の肉離れ(筋線維の部分的な断裂)
・歩行時の強い痛み
・押してかなり痛い
・皮下出血(内出血)
・腫れている(腫脹)
・患部に凹みがある(陥凹触知)
中等度の肉離れでは、歩行時の強い痛みを感じることが多いでしょう。
歩くと痛いので、当然走ることは困難となります。
また、筋繊維の損傷が強い中等度の肉離れでは、筋繊維からの出血があるため、内出血をしたような見た目となります。
稀に患部がデコボコしたような見た目になることも多く、このような場合は絶対に安静にしなければなりません。
③重度の肉離れ(筋線維の完全断裂)
・安静時の痛み
・広範囲の皮下出血(内出血)
・患部に凹みあり(陥凹触知)
筋繊維が完全に断裂してしまうような重度の肉離れでは、上記のような痛みに加えて安静時の痛みも発生するようになります。
皮下出血も広範囲となり、患部は大きく凹んだような見た目となります。
肉離れになったら?適切な治療法
肉離れになったら、みなさんは処置で困ったことはありませんか?
「肉離れの処置って、冷やすのがいいの?温めるのがいいの?」という疑問を持つのではないでしょうか。
結論から申し上げると、「どちらも正しい」といえます。
つまり、損傷のレベルによって適切な治療法を選ばなくてはなりません。
基本的には肉離れを起こしてから3日程度(受傷後72時間)は、炎症症状を落ち着かせるための応急処置を行います。
①Rest⇒安静
②Icing⇒アイシング
③Compretion⇒圧迫
④Elevetion⇒挙上
炎症症状を落ち着かせるための処置の頭文字をとって『RICE処置』と言われている上記の処置は、スポーツ現場では当たり前のように行われています。
RICE処置を適切に行うことで、その後の回復速度はとても短縮されます。
肉離れを起こしてしまったら、まずは患部を安静にし、氷水などで患部をアイシングしたり、テーピングや包帯で圧迫固定をし、できるだけ患部を高い位置に保つことが望ましいとされています。
※突然、ケガをしたときの応急処置のRICE処置の方法について⇒RICE処置
運動再開までの期間
肉離れになったら、運動を再開するまでにかかる期間は人それぞれです。
筋繊維の損傷の程度にもよりますが、基本的に期間は、1〜2ヶ月程度といわれています。
痛み自体は1ヶ月程度で消失するのですが、運動再開に向けてリハビリを行わなくてはなりません。
肉離れというケガは、再負傷のリスクが非常に高いケガです。
適切なリハビリを行わないまま復帰すれば、またすぐに同じ箇所を肉離れしてしまう危険が高くなってしまいます。
ですので、運動を再開するまでの期間は慌てずにじっくり決めることが大切です。
肉離れの再発防止にオススメの対策3選
次に、肉離れの再発防止におすすめの対策を3つ紹介します。
ストレッチ
肉離れの再発防止におすすめな対策としてまず挙げられるのがストレッチです。
損傷や断裂は、どの筋肉にも起こるわけではなく、硬くなり、柔軟性が低下した筋肉に起こります。
そのため、日頃からストレッチを行い柔軟性を高めておくことで、その後の肉離れを予防することが可能です。
テーピング
肉離れのリハビリ直後や、筋肉に軽い痛みや違和感がある時は、テーピングを使用することで筋肉への負担を和らげることが可能です。
テーピングには、筋肉をサポートし力を出しやすくしてくれる効果があるため、太ももの裏やふくらはぎなど、肉離れを起こしやすい箇所に数本貼っておくことで効果を発揮します。
筋力トレーニング
筋力トレーニングを行うことも、肉離れの再発防止策としておすすめです。
肉離れを起こしやすい太ももの裏やふくらはぎなどの筋トレはもちろん、足首の周りやお尻の筋肉など、肉離れを起こしやすい箇所の周辺の筋肉を強化することで、太もも裏やふくらはぎへの負担を減らすことにつながります。
特に、再発防止のために複数の筋肉を同時に鍛えることができるスクワットなどがおすすめです。
当接骨院のアプローチ
練馬区の平和台スポーツ接骨院・鍼灸院では、肉離れに対しては以下のようなアプローチを行います。
問診
肉離れになってしまった経緯、仕事内容や習い事の確認等
検査
整形外科テストや筋力チェックなど行います。
説明
患者様の身体の状態がどうなっているのか、肉離れはどのくらいで治るのか、どのような治療をするのか
治療
電気治療や超音波治療器を使った物理療法を中心に行い、徐々に運動療法を取り入れます。必要に応じてテーピングや包帯固定も行います。
指導内容
自宅でのセルフケア方法のレクチャー、早期回復へのアドバイス等
上記のように、患者様がわかりやすく、また安心して治療に集中できるように全力を尽くします。
まとめ
肉離れとはどのようなケガで、どのような治療をしたら良いのかなどについて詳しく解説しました。
肉離れは、比較的どの季節でも起こりやすいケガのため、常に気をつけなければなりません。
肉離れにならないようにするには、ストレッチを行い柔軟性を高めておくことが重要です。
ですが、適切な治療を行えば早期に運動に復帰することも十分に可能です。
練馬区の平和台スポーツ接骨院では、治療はもちろんのこと、患者様が1日でも早く日常生活やスポーツに復帰できるよう、常に最良の提案をし全力で治療にあたります。
また、当院では肉離れ以外にも、慢性的な肩こりや腰痛への治療、姿勢改善等の施術も行っております。
お身体にお悩みを抱えている方は、ぜひいつでもお問い合わせしてください。
当接骨院には、肉離れ以外にも学生に多いすねの痛み『シンスプリント』で来院される方も多くいらっしゃいます。
すねが痛いシンスプリントについては、こちらからご覧ください⇒シンスプリントについて