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2022年7月12日

野球をしている学生に多い肩と肘のケガについてご紹介します。

こんにちは。

練馬区の平和台スポーツ接骨院・鍼灸院です。

野球は、投げる、打つ、走るといったいろんな動きをするためケガの多いスポーツです。

今回は、野球のケガの中でも特に多い肩と肘のケガについてご紹介します。

シンスプリント

【野球肩】

野球は、ピッチャーだけでなく全員がボールを投げる動作の多いスポーツです。

ピッチャーはもちろん、野手でも肩をケガされる選手は少なくありません。

野球肩は、肩のケガの総称であり、野球肩というケガの名前があるわけではありません。

野球肩の中にはどんな怪我があるのかいくつかご紹介していきます。

 

インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは、肩を動かした際に骨と骨がぶつかったり、筋肉や腱板が肩峰下滑液包などに挟み込まれ、繰り返して刺激が起こることで痛みを発症する疾患です。

肩を上げた際に違和感や痛みがあるのが大きな特徴です。

腱板損傷

腱板損傷とは、肩についている4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の筋腱のことを指します。

腱板が傷つき、断裂してしまうと腱板の上にある滑液包が炎症を起こします。

炎症が起きると腫れ、充血、水が溜まるなどの症状が出ます。

このため、たとえ動かさなくても肩の痛みが起きます。

 

関節唇損傷

関節唇とは肩の骨(関節窩)を覆っている繊維性の組織で肩関節が前後、上下にぶれないように支える働きをしています。

野球ではボールを投げすぎたり、ダイビングキャッチをして肩を打撲したり、スライディングで肩をねじったりして関節唇を痛めます。

関節唇がはがれると肩の前後上下方向のぶれが大きくなり投球時に肩の痛み、引っかかり、抜ける感覚があります。

肩の脱臼をした時などに、合併して関節唇を損傷することもあります。

 

以上の3つが野球肩の主な損傷になります。

野球肩の原因のほとんどが肩の使い過ぎによるものと言われています。

投球動作の繰り返しのストレスが肩周辺にかかり炎症や損傷が起きます。

このように野球肩にはいろんな症状があり、症状によって治療法や対処法が異なりますので注意が必要です。

治療はどれも重症度によりますが、まずは安静にすること。球数を制限することです。

そして、治療中に患部(肩)に負担が生じている原因を特定します。

身体全体の動き(柔軟性)の確認をし、投球改善を行っていきます。

 

次に野球肘についてお話します。

肩と同じく、肘も投球動作によって負担がかかるため、ケガのしやすい部位です。

特に成長期の小、中学生に多く見られます。

投球時や投球後に痛くなり、肘の伸びや曲がりが悪くなります。

野球肘も肘の損傷の総称でありいくつか種類がありますので紹介していきます。

 

上腕骨内側上顆障害

野球肘で一番多い損傷が上腕骨内側上顆障害で、別名リトルリーグ肘ともいわれます。

上腕骨内側上顆には筋肉、腱、靭帯が付着しており、投球時などの肘にストレスがかかる際に肘を安定させる機能をもっています。

その肘の内側上顆に過度なストレスが加わると、肘の内側上顆を痛めてしまいます。

大人の場合は、肘にかかるストレスを靭帯、筋肉、腱で補うこともありますが、骨が完全に形成されていない子供の柔らかい骨の場合、異常をきたしてしまうことが多いというわけです。

内側側副靭帯損傷

肘の内側にある靭帯損傷で、肘の内側に関節をまたぐようについている為、強く引き伸ばされたり、捻られたりするようなストレスが肘に加わると損傷します。

野球以外でもバトミントンのスマッシュ、テニスのフォアハンドなどの動作でも肘の内側側副靭帯を損傷します。

単純にストレスをかける回数が多くなることで肘に痛みが出ます。

最初は、肘の内側に違和感を覚え、次第に痛みを感じるようになっていきます。

痛みが投球時のボールリリース直後に起こることが多いのが特徴です。

 

上腕骨内側上顆骨端線閉鎖不全

中学生のころに肘の内側のでっぱり部分(内側上顆)の成長軟骨と上腕骨の間は徐々に癒合(ゆごう)します。

ただし、強い負荷や牽引力が加わるとなかなか癒合しないという症状が起こります。

逆に大きくはがれてしまう場合は、上腕骨内側上顆骨端線離開といい、球を1球投げた時から急に痛み出すのが特徴です。

 

他にも野球でケガする肘の疾患は、いくつかありますが野球肘で起こる主な症状はこちらの3つになります。

野球肘になる原因は投球フォームが悪いことだと言われています。

ボールを投げるときには肘に大きな負担が加わります。

速い球を投げたり、肘下がりや手投げと言われるような悪いフォームで投げたりすると、1球1球の投球で肘にかかる負担が大きくなります。

また、球数が多くなると負担(疲労)が増え、ケガが起きます。

肘の痛みの治療は、野球肩と同じで安静と球数制限です。

治療中に患部(肘)に負担が生じている原因を特定し、投球改善を行っていきます。

野球をしている学生に多いケガについてお話させていただきましたがいかがでしょうか。

野球肩や野球肘にもいろんな種類のケガがあることがわかっていただけたと思います。

練馬区の平和台スポーツ接骨院・鍼灸院では鍼灸治療、電気治療、テーピング、筋力トレーニング、ストレッチ、リハビリをメインに治療を行います。

そして体の使い方や柔軟性をチェックして患部の負担を減らし、再発しない身体づくりを目指して治療を行っていきます。

野球をしている学生さんはもちろん、スポーツをしている方で肩や肘に痛みがある方、一度ご連絡ください。

肩や肘の状態を確認して、必要があれば専門の医療機関にご紹介させていただきます。

 

その他にも、練馬区の平和台スポーツ接骨院・鍼灸院では、体の柔軟性アップのためのストレッチ、姿勢改善の猫背矯正、交通事故によるむち打ちの治療、労災の治療も行っております。交通事故の治療・ご相談に関しては、院長が対応させていただきます。